ベイトリールのゴリ感やシャリ感等不具合の原因とオーバーホール時の注意点まとめ




皆さまこんばんは。釣具店に行くと必ず1つは予定していなかった物まで購入してしまう、、Basser`s Note(バサーズノート)管理人のYASUです。

今回はベイトリールの不具合の原因やオーバーホールする際の注意点をまとめてみました。

リールが不調になる原因を無くしたり、どんな事が原因になっているかを知っていればオーバーホールの回数も減らす事も出来ますし、最低限のメンテや分解で済みますね!

『なんでこんなに飛ばなくなってしまったんだろう、、。』

『いつの間にかシャリ感やゴリ感がある、、。』なんて悩んでいる方の参考に少しでもなれば幸いです。

大事な愛機を長く使っていく為にも、不調になった時の対策はスグにしてあげる事が大切ですね!

それでは行ってみましょう。

ベイトリールが不調になる原因

『ベイトリールは精密機械だ』なんて言葉を耳にしますが、本当にその通りだと思います。内部のパーツ1つ1つが精巧に組まれているのでちょっとした事でも『違和感』や『不具合』に繋がってしまいます。

どう言ったモノがこの『違和感』に繋がっているかいくつか例を挙げてみます。

1. ベアリングやギアの摩耗

キャスティング時に高速回転するスプールには、100%と言って良い程ボールベアリングが入っています。キャスト後のリトリーブ時にはハンドルを回す事によってギア、スプールが回転しライン(ルアー)を回収します。

車やバイクのエンジンやタイヤ等と同様に、どれだけ良質な素材を使っていても常に回転する力が加わっているので使い続けていれば摩耗や劣化は避けては通れない道と言えます。

劣化してしまうスピードは使い手のメンテ方法や使い方次第で大きく変わってきますので、長いお付き合いをしたい方はしっかりメンテしましょう!

2. ギアやベアリングへの異物の混入

ラインに付着した極小のゴミ等がスプールの隙間から水分と一緒にサイドカップに入り込み、ベアリングやギアに付着すると劣化が早まってしまいます。

ゴミ噛みや砂噛みはそのまま使っていると細かな粒子が研磨剤としての役割を果たしてしまい、一気にベアリングやギアの寿命を縮めてしまうので要注意ですね!

「ちょっとシャリシャリしてるけど全然使えるからいいかな~」なんて思って使い続けていて久しぶりにメーカーにオーバーホールを出してみると、中身がガタガタで大半の内部パーツの交換が必要になってしまった!!、、なんて事も有り得ます。

海水での使用による塩分の結晶化による被害にあってしまった方も多いのでは。。

海だけでなく川での使用(汽水域)でも、塩分が多く含まれている可能性がありますので注意が必要です。

堰などの水が逆流しない上流側の淡水域では塩噛みの問題はありませんが、堰の下流側や堰等が無く干満の差で水位が変動する川【タイダルリバー】の下流域、海繋がりの自然湖(有名なのは霞ヶ浦)での釣行時は少し気にしてみて下さい。釣行後そのまま放置しておくと取り返しのつかない事にもなりかねませんので。。

例えが悪いかもしれませんが、、靴底にガラス片などが入ってしまった状態で歩いていると、いつ怪我をしてしまうか分かりません。。。ベイトリールでも同じことが言えますので、中のパーツが侵入した異物によって傷付いてしまわないうちにしっかり除去してあげましょう。

3. オイルやグリスの劣化

ちゃんと定期的に注油しているはずなのに『飛ばない、、』『何故かハンドルが重たい、、』または『あれ?こんなに軽かったかな?』って思う事があります。そんな時はオイル、グリス切れや劣化を疑った方が良いかもしれません。

乳化
高速回転するベアリングやギア内に入り込んだ水分と油(オイルやグリス)が混ざり合う事によって白濁化し粘度低下を引き起こしてしまいます。低粘度になってしまった油分が流れ落ちてしまう事でオイル切れやグリス切れに繋がってしまいます。

雨天釣行後の使用の際などにオイルが流れ落ちると回転がスムーズになり『なんか調子が良くなったなぁ、、』と錯覚を起こしてしまいがちですが、内部のオイル・グリスが流れ落ちてしまっている為、そのまま放置しておくとパーツを守る油膜が無いので磨耗を早めてしまうだけでなく、水分の侵入によってリール内の摩耗粉や異物等と反応し発錆してしまう可能性もあるので注意が必要です。

しっかり乾かせば水分は蒸発しますが、水抜き穴等が無く水分が蒸発しにくいタイプのベイトリールは更に注意が必要ですね!また左ハンドルのリールはキャスト時常にギア側(ハンドル側)が下向きになる為、ギアボックス内に水が侵入しやすい傾向にありますのでご注意を。

酸化
揚げ物などの食べ物の変色を連想する方が多いと思いますが、、同じです。名前の通りオイルやグリス(油)が空気中、水分内の(酸素)に触れることで変色し、劣化していきます。上記で書いた内容のように水分や異物を取り込んでしまう事で更に進行していきます。

全く使っていなくても一度空気に触れると酸化の進行が始まります。

下の写真を見ると分かり易いですね!

全く同じオイル(シマノさんの純正品)で左は未開封。右は数回使用です。保管していただけなのに、、。

オイル(油分)の酸化が進行すると粘度変化が発生してしまいます。使用していないものは保管状況が良ければ多少変色していても、感覚的に分かるほど粘度変化は発生しません。

使用時の水分や摩耗粉等の異物が混入する事で、乳化や硬化等の化学反応を起こしてしまい、酸化の進行が加速されます

定期的に注油していても、劣化したオイル(異物を含んだオイル)を除去しなければ症状が改善されないこともありますのでご注意下さい。

4. 外的要因(負荷)によるもの

色々ありますが1番は『過度な衝撃』です。フィールドで誤って落としてしまったり、下に置いてたら踏んでしまったり、踏まれたりなんて事もあります。

滅多に無いとは思いますが衝撃によって内部のパーツが欠けてしまったり亀裂が入ったり、曲がってしまう可能性もゼロでは有りません。落下や水没による異物や水分の侵入の方が可能性としては断然多いですが。。。

因みにリールと関係は無いですがWAKA(嫁)はこちらの記事でマイロッドを車に轢かれています笑

【11月】ついにやってしまいました…。秋の埼玉野池編!

2017.11.04

釣りに集中するのは良い事ですが、集中しすぎて周りが見えなくなってしまうと危ないです!

また、根掛かりした際にスプールを親指で押さえながら『グイ――ッ!!』と引っ張る方をよく見かけますが、、これも良くありません。

特にBFSのスプール等は飛距離を上げる為、スプールの肉抜き等の軽量化が施されています。スプール軽量化に伴い強度が弱くなっているので破損の原因に繋がる為、高強度のPEライン等の糸巻きを推奨していない物も沢山あります。

また、リールやラインにダメージを与えない為にドラグの機能が付いているのに、それを押さえつけて引っ張っていると、、、スプールやシャフトの歪み、最悪歪みによる飛距離の低下やパーツの摩耗や破損に繋がってしまいます。

高強度のリールだからと言って、PEラインや20℔以上の高強度のラインを巻いて無理に引っ張ると同じ現象が起こる可能性もありますので注意が必要ですね!

シャフトが曲がらないよう腕や体にラインを巻いて引っ張っている方もよく見かけますが、、怪我だけはしない様に注意して下さい!根掛り回収機でも回収できないルアーは、専用の道具で引っ張りましょう。

、、、自作できそうですケド。笑

ベイトリールを不調にさせないための対策

不調の原因を色々と書いてきましたので、今度は対策について書いていこうと思います。

原因がしっかり分かっているベテランの方であれば『何だそんな事か、、。』と思うでしょうが『まだイマイチ、、。』と言う方の為に。意外な落とし穴もありますので注意しましょう。

1. 定期的なオーバーホールを行う

当たり前の事かもしれませんが、分かっていはいても怠ってしまいがちなのがオーバーホールですね。

お店でお願いしてもお金がかかるし自分でやるのも時間とリスクが、、なんて方も多いと思います。ですが定期的に分解洗浄する事でパーツが長生きするのは当然の事なので、ずっと使いたい愛機をお持ちの方は定期的にオーバーホールを行う(自分でするのが難しい方や時間の限られた方はお店にお願いする)事をオススメします。

新品を購入してすぐに不具合が発生した場合はまず保証が効くのか確認を必ず行ってくださいね!

2. 釣行時の直置きを控える

意外と不具合の根本的な原因として多いのが、釣行時のロッド&リールの直置き

破損などの直接の原因に繋がる可能性は極めて少ないですが、、ギアボックス内に水や異物が浸入し不具合を招くケースがかなり多いです。

リールを直置きする事によって、大半のリールに備わっている水抜きの為の穴から泥水や水分、砂等の異物が入り込んでしまう様です。

こちらは雨天釣行の際の写真ですが、気を使って斜めに立て掛けていてもリールの重みで裏返ってしまい、水抜き穴からしっかり雨水が入り込んでしまっています。草木に立てかけていると、葉や枝に付着した泥と混ざった雨水が入る可能性もありますので要注意です。

小まめにメンテをするのが難しい方は、この辺も注意してあげると不具合を減らす事が出来ます。

ロッドホルダーがあれば直置きを避ける事は勿論、移動時やラン&ガンが快適に行えますね!

CHECKLEATHER ROD HOLDER(レザーロッドホルダー)

3. 雨天釣行後のメンテをしっかり行う

リールの直置きを避けていても、特に雨天の釣行時にはギアボックス内に水が入ら可能性が高いので釣行後はしっかりと乾かします。サイドカップ、スプールを取り外しメカニカルブレーキのキャップを外して風通しの良い場所で自然乾燥させるとしっかり乾かすことが出来ます。

特にメカニカルブレーキ部分は水が入るとなかなか抜けにくいので、そのままにしておくと乳化や固着の原因に繋がってしまいますのでしっかり乾かす様心がけて下さいね!

パーツの部位が分からない方は下の写真を参考にして下さい。

ドラグも緩めておくと更に乾きやすくなります。

ほとんどのリールには上記のパーツが付いていますが、付いていないリールや取付位置が違うものもありますので注意が必要です。

4. 海や汽水域での使用後の塩抜き

先ほど少し説明していますが、海で使用する際はもちろん川の下流(汽水域)での使用後はしっかり塩を抜く必要があります。

こちらの記事では海水使用のベイトリールをオーバーホールされていますが、かなり悲惨です。

CHECK WERFEN works ヴェルフェンワークス

事前に分かっていればしっかりとした対策ができますね!

ベイトリールの海水使用後の洗浄方法は、取扱説明書やホームページにも記載されているので要チェックです。

洗った後は雨天釣行後と同じ要領で、スプールやメカニカルブレーキを取り外してしっかりと乾かしてから注油をするのがポイントです。

5. 長期保管時の保管方法

オフシーズン等の長期保管時も不具合の原因となる物があります。一番最後に使用した際の水分や塩分等をそのままにしておくのはもちろんNGです。それ以外にもドラグやメカニカルブレーキをきつく締めた状態で保管(放置)し続けるのも好ましくありません。

座金などは形状記憶合金では無いので、ガチガチに締めた状態で放置しているとクセが付き、シーズン突入後の釣行時に不具合が発生する可能性が高まります。

シーズン突入と同時にオーバーホールに出さないと、、、そんな事にはなかなかなりませんがオフシーズンに入る際やしばらく釣りに行かない場合はドラグやメカニカルブレーキを緩めた状態で保管しておくのが好ましいです。

また保管場所も日光や熱の影響のない室内でしっかり保管しておくと、リールだけでなくロッドやその他のアイテム等にも優しいので保管場所は必ず死守して下さいね!



ベイトリールの簡易メンテ

釣行後に最低限の注油を行い、ベアリング等のパーツを常に最善の状態にします。

スプール用のベアリングはそのまま注油でもOKですが、取り外してパーツクリーナーで洗浄してから注油するのがベストです。

注油必要箇所はメーカーさんによって違う場合がありますので、ホームページを参考にしてみて下さいね。

CHECKSHIMANO リール注油箇所

CHECKDAIWA(SLP) リール注油箇所

ベイトリールの分解

簡易メンテでも症状が回復しなければ、分解も視野に入れておきましょう。自分で行う場合は自己責任となってしまいますので「組直せる自身が無い!」って方や保証が効く方はメーカーさんに依頼しましょう。

実際に自分でやってみる方に手順を簡単に説明します。

ベイトリールの分解手順

要点だけ説明すると、、。

1. サイドカップを外し、スプールを取り外す

2. ハンドル固定用ナットを取り外す

3. ドラグや座金を一枚ずつ順番に取り外す

4. ハンドル側サイドカップのネジを取り外す

5. ギアを上から順番に取り外す

、、、、以上です!

シャフトやクラッチは付いた状態ですが、これだけ外す事が出来れば殆どの箇所の洗浄と注油が可能です。

内部のネジやバネの取り外しやウォームシャフトの取り外しは少し難しいですが、必ずしも分解洗浄する必要はないので最低限ギア&ベアリングを意識して洗浄出来ればOKです。

ウォームシャフト(ハンドルの軸)の底にベアリングが装着されているタイプのリールは、シャフトを本体から取り外してベアリング洗浄を行います。全て分解しなくても洗浄はできます。

無理して分解すると、このような小さなパーツを紛失してしまう可能性が、、、。

組立は分解と順番が反対になるだけなので省きますね!

分解の際の注意点

分解する際の注意点を簡単にまとめてみました。

簡単ですが大事な事なので初挑戦の方は要チェックです。

1. パーツの取付の順番、向きをしっかり押さえておく

順番に組み立てしたはずなのに何かオカシイ。。なんて事にならないようパーツの順番や向きは必ず確認して下さい。

リールの展開図にはパーツの順番は載っていますが、座金などの細かなパーツの向きまでは書かれていないので要注意です。

『説明書があるから大丈夫〜』なんて思っていると失敗してしまいますので、、。

組み立てる順番を間違えるとパーツ本来の機能を果たさなくなってしまいますので、不安な方は必ず分解時に写真をしっかり撮りましょう。

2. 無理に外そうとしない

繊細なパーツが多いので取れない部品を無理に外そうとすると、、壊れます。

特にベアリング等の精密な部品を扱う際は慎重に行ってください。ドライバー等で無理矢理外したり、、傷を付けてしまうと、飛距離が一気に落ちてしまったり傷の入った場所から錆びてしまったりと問題が増えてしまいます。

どうしても外せない場合は、諦めてメーカーさんなどのプロに依頼する事も大事です。

組み立てが出来なくなってしまったリールの相談も出来るので、失敗してしまったら最悪相談してみるのもいいかもしれませんね!

CHECKリールメンテナンスドットコム

3. 極小のパーツには細心の注意を

僕も何回か紛失してしまった経験があります。

パーツの中にはバネや固定用の金具、ブッシュなどの米粒より小さなパーツが存在します。

取り外した勢いで飛んで行ったり、いつの間にか落としてしまったりする事もありますので、作業台を綺麗にしたり小さなパーツ専用のトレーを用意したりと対策が必要です。

もちろん取り外しは慎重に行って下さいね!

オイル&グリスを塗布

初めてオイルやグリスを選ぶのであれば各メーカーさんの純正品を試してみて下さい。

シマノ純正オイル&グリスをCHECK
ダイワ純正オイル&グリスをCHECK
アブガルシア純正オイル&グリスをCHECK

ギア廻りにはしっかりグリスを塗布してあげましょう。ギアだけでなく本体にも塗ります。

クラッチを切ったりハンドルを回すと動作する部分にはグリスを塗布。

キャスト時高速回転するスプールやベアリングにはオイルを塗る。

こんな感じでイメージをすると分かりやすいですね!

注意点として、、高速回転するスプールの軸やベアリング等にグリスを間違えて塗布してしまうと、全く飛ばなくなってしまいます。

要点だけ押さえておけば、一見難しそうなオーバーホールも簡単ですね!

パーツの取り寄せやカスタムパーツの使用

慣れてきた方は自分のフィーリングに合ったグリスやオイル、ベアリング等のパーツを交換してみてはいかがでしょうか。

グリスやオイルの粘度を違った物に交換すると巻き感、キャスト時の感触が劇的に変化する事もあります。

巻き感等は感覚的な部分もありますのでこればっかりは自分の好みに合ったものがイイですね!

因みに僕が今お世話になっているのはこの方達です。

CHECKHEDGEHOG STUDIOでチェックしてみる

まとめ

いかがでしたでしょうか?

調子が悪いリールを使い続けると気づいた頃には大半のパーツが消耗してしまっていたりと悲しい結果に繋がってしまいます。

ステキな魚との出会いを作ってくれる大切なアイテム達なのでメンテナンスは常日頃からしっかり行いましょう。

 

こちらの記事では実際にオーバーホールも行なっていますので少しでも参考になれば幸いです。気になる方はチェックしてみて下さいね!

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長くなりましたが、、最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは皆さま、よい釣りを(´◡`)







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ABOUTこの記事をかいた人

Basser's Note管理人、YASU(旦那)です。WAKA(嫁)と二人で関東地方を中心に、川、野池などおかっぱりで釣り歩いています。ワケあって約10年のブランクを経て復帰しました!なんでも釣りの事に繋げてしまう変態アングラーです。 釣りに関する便利な情報や釣り以外でも、暮らしに役立つ情報があれば配信していきたいと思います。